よい種まきをすれば、よい実が実る。
そのような言葉を聞いたことがあるかもしれません。
無意識に種をまいたものも、結果的には何かしらを収穫することになります。
私が過去種まきしていたことが、予期しない形で収穫に至った話をお伝えしたいと思います。
始まりは1通のメッセージ
ある外国の方からFacebookに友達申請がありました。
メッセージには、私が10年位前に書いた記憶のある封筒と当時の家族の写真が添えられていました。
私はただただびっくりしました。
申請してくれた彼女は、過去私がフォスタープランで支援した子だったからです。
プラン・インターナショナル・ジャパンで寄付をする
私の父母は、寄付やボランティアを当たり前のようにやっていました。
だから、私もそういうものに対して、自発的にやりたいと思っていたのかもしれません。
私が15年以上続けた寄付にプラン・ジャパン・インターナショナル(旧・フォスタープラン)というものがあります。
ある特定の子供に対して支援するのですが、その子や家族に直接お金を渡すのではなく、その子供、家族、コミュニティが生活しやすい環境を整えることに、寄附金を使います。
家庭の衛生環境を整えるため、とか、子供や女性に対する教育支援のため、などです。
手紙で交流する
フォスターチャイルド(支援する子供)とは「手紙」という形で交流することができます。
私はマチュピチュに憧れていた、という理由だけで、ペルーの子を支援すると決めました。

ペルーの公用語はスペイン語です。
そのペルーの子との交流するために、私が日本語で手紙を書くと、それを英語に翻訳してもらい、それをさらにスペイン語に翻訳されてから、彼女の元に届きます。
彼女から、あるいはそのコミュニティの活動報告は、スペイン語→英語→日本語となります。
その翻訳は、全てボランティアの手で行われています。
二回の翻訳を経るために、書いてから相手に届くまで2,3ヶ月かかりました。
以前少しスペイン語学んだことがありますが、挨拶に毛が生えた程度の語学力です。
でも私は、スペイン語で手紙を書くことにチャレンジしたのです。
翻訳メンバーにいつもお世話になるのが申し訳ない、という気持ちもあったからです。
文法も合っている分からなかったけど、自分の思いを早く伝えたくて、書きました。
達成感はありましたね。
めちゃくちゃエネルギー使ったので、一回しかできませんでしたが。
その後も年に1度か2度手紙を書いたり、文房具のプレゼントをしたり、という交流を続けました。
18才で支援終了
フォスタープランは18歳まで支援する、と決まっています。
チャイルドが18歳になったら、その子供との交流は無くなります。
彼女も18歳となり、私達の交流は終わりました。
その後も数人の子供の支援をさせていただきました。
ペルー以外にグァテマラとベトナム、カンボジアの子供の支援をしました。
でも、今は色々と考えた結果、寄付をお休みしています。
Facebookというグローバルなプラットフォーム
彼女はFacebookというプラットフォームを使って、私を探してくれました。
このような時代でなければ、私達が再び巡り合うことは難しかったでしょう。
なぜなら、フォスタープランはお互いの住所を明かさないというルールだからです。
Facebookがなければ、私達は再び会うことはなかったでしょう。
だから、Facebookを作ってくれたマーク・ザッカーバーグCEOに心からの敬意を表します。
また、生きるのが困難な思いをしている人に手を差し伸べるというシステムを作って運営してくれる「プラン・ジャパン・インターナショナル」にも感謝します。
そして、毎月毎月3000円寄付できた過去の自分にもありがとうと言いたいです。

たかが3000円、されど3000円。
この3000円の積み重ねが、彼女の人生にどんな影響をあたえていたのだろう?と改めて思いを馳せてみました。
過去の種まきがこのような形で戻ってきました。
彼女との交流の第二章をこれから紡ぎ始めます。
Gueybi、勇気をだして、私にメッセージを送ってくれてありがとう。心から感謝します。
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