脳の活性化のために「ダンス」が最強である理由とは?

「もっと集中力が欲しい」「疲れやすいのは脳が疲労しているせいかも?」そう考える人はもしかしたら、「脳を活性化させたい」と思っているかもしれません。

「脳の活性化」とは具体的にどういうことなのか。

そして、なぜダンスが脳の活性化に良いのかを解説していきます。

「脳の活性化」とは?

脳が活性化されるといい……。

なんとなく思っていませんか?

「脳の活性化」とは、どういうことを指しているのでしょうか?

結論から言うと、「脳の血流がよい状態になること」です。

言い換えると、脳に血がたくさん流れるようになることです。

もう少し詳しくみていきましょう。

脳の神経活動が起こると酸素が消費されます

減った分の酸素を補うため、一時的に脳血流量を増やします

それが脳の活性化です。

国立研究開発法人・日本医療研究開発機構

また、

神経が活動すると血管が拡張します。

そのため、血が流れやすくなって脳血流量が増加します。

日本比較生理生化学会

脳の活性化とは,神経を活発に動かすこと、といえそうです。

「脳の活性化」になぜ「ダンス」がいいのか?

脳の活性化に運動が関係あるそうです。

運動によって脳の認知機能が高まることが、最近の研究で分かってきました。

こう解説しているのは、筑波大学教授で「ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センター」のセンター長の征矢英昭氏です。

そして、脳の認知機能を高めるためには、ヨガや太極拳、ウォーキングなどかなり軽めの運動で十分であることが分かったのです。

しかし、そのような軽めの運動の中で、アメリカではダンスが注目されています

「なぜ、ダンスが他の運動より神経を活発に動かすのに、お勧めなのか?」について2つのデータをご紹介します。

ダンスは神経の接続を発達させる

2012年にノースダコタ州のマイノット州立大学の研究者が、「ズンバ」というラテンダンスの一種をプログラムに参加している人を対象に小規模な調査を行いました。

その結果、

  • 気分がよくなった。
  • 「視覚認識」と「意思決定」という脳の領域についての認知のレベルが上がった。

ダンスをするだけで気分がよくなるだけでなく、脳にもよい刺激があることがわかります。

また他の研究によると、「実行機能」、「長期記憶」、「空間認識」に関与する領域で新しい神経接続を発達させるのに役立つことがわかっています。

他のスポーツより認知機能を高める

2003年のアルバートアインスタイン医科大学の研究者によるニューイングランドジャーナルオブメディシンの研究において、 ダンスが明らかに脳の健康を改善できることを発見しました。

この研究では、高齢者がどんなスポーツをするのかによって、認知症のリスクに及ぼす影響をがかわるのか、を調査しました。

研究者たちは、サイクリング、ゴルフ、水泳、テニスなど、11種類のスポーツの効果を調べました。

その中でダンスだけが参加者の認知症のリスクを低下させることがわかったのです。

研究者によると、ダンスには「精神的な努力が必要であること」「人とのつながりについて意識する必要があること」の両方が含まれていて、この2つのタイプの刺激は認知症のリスクを減らすのに役立ちました。

「ダンス」でなにが行われているのか?

ダンス、と一口に言っても「踊っているだけでしょ?」と思うかもしれません。

「踊る」とは、3つのことをしています。


それは、「自分で動く」・「音楽に合わせる」・「相手に合わせる」です。

詳しくみていきましょう。

自分で動く

ダンスには型(ステップ)があります。

ステップを踏むと「ダンス」に見えます。

どう手足を動かすのか、重心はどこにあるのかに注意することがダンスの肝です。

自分で動かなければ、これらの動きはできません。

例えば、ボディ(胴体)まで動かせると「かっこいい踊り」になります。

そして、指先・足の先まで意識を向けると「優雅な踊り」になるのです。

音楽に合わせる

ダンスは音楽に合わせて踊ります。

メロディに合わせて踊るのではありません。

ビートに合わせて踊るのです。

ビートというのは、「拍子」「リズム感」をいいます。

四拍子なら「1,2,3,4…」です。

それを8個に分けます。

「1and 2 and 3 and 4 and…」これで8つになりました。

これを更にこまかく分けると「1 and a 2 and a 3 and a 4 and a… 」となります。

これをビートを刻むといいます。

踊る時に合わせるビートが粗いと、リズム体操のように見えます

反対に、合わせるビートが細かくなればなるほど、動きがなめらかになります

相手に合わせる

ダンスの中でも社交ダンスやサルサのようにペアで踊るダンスの場合は、パートナーと合わせて踊ります。

男性にリードに呼応して女性がフォローする。

それがカップルで踊るダンスです。

自分勝手に踊ると、相手と息が合いません。

一人で踊るダンスがうまい人でも、この「相手に合わせる」というスキルがないとカップルで踊るダンスは上手に踊れません。

いくらステップが合っていて、ビートに合っていても相手と合わなければ、気持ちよく踊れないのです。

ダンスと五感、刺激との関係

五感のうち3つを使っている

「踊る」というアクションは、目で相手を見て、音楽を聞き、相手に触る

五感のうち3つを使っています

他のスポーツを考えてみましょう。

例えば、サッカー。

チームメイトや対戦相手を見ます。

ボールを見ます。

チームメイトの声や審判のホイッスルを聴くことはあっても、ずっと聞いていることはないですよね。

そして、ボールには触りますが、プレー中ずっとボールを蹴っていることはないです。

メインで視覚は使っていますが、聴覚と触覚は常に使っているとは言えないでしょう。

こうやってみると、ダンスがいかに五感を刺激しているか、わかると思います。

神経は刺激に反応する

五感で感じた刺激がシナプスという接続点を通って、神経細胞(ニューロン)に伝わります。

五感の刺激がないと、神経細胞は電気信号を送ることはできません

最初にでてきた文章を覚えていますでしょうか?

神経を活性化させると脳の血流がよくなる、というものです。

五感を通して刺激を与えることで、脳の血流がアップするのです。

ダンスは六感も使う?

先程書いたように、ダンスを踊る時パートナーと動きを合わせます。

その時に、相手がこれからどう動くのか読むことが必要になります。

ダンスのステップにはパターンがあります。

「Aステップ→Bステップ→Cステップ」、というパターンと、「Aステップ→Bステップ→Dステップ」というパターンがあったとします。

どちらもBステップまでは一緒なのですが、次がCステップなのかDステップなのかわかりません。

これは、リードする人の動きに微妙な違いがあります

しかし、初心者はそれを読み取ることが難しいです。

私はダンスパーティーで踊る時、よく賭けをしていました。

「A,Bときたから、次はCだろう!」と読んで動いてみたらDだった、ということが多々ありました。

違いが分かれば、第六感ではないです。笑

相手の「次にこうやって動いてほしいんだよ」という気持ちを察することが分かれば、リードについていけます。

初心者ほど、脳の活性化される

まったくやったことのないことのほうが、神経細胞を刺激します

自分でステップを踏んで、ビートに合わせて、相手にも合わせます。

ダンスはやることがたくさんあるのです。

だから、慣れるまでに時間がかかります。

高齢者がダンスをすると認知症のリスクが軽減するのはそのためです。

反対に若い頃からダンスをすると、認知症予防としては効果が薄いかもしれません。

まとめ

  • 脳の活性化とは、脳の血流量を増やすこと。
  • 脳の血流量を増やすには、神経に刺激を与える。
  • 軽いスポーツは脳の活性化に有効である。
  • ダンスは「視覚認識」と「意思決定」、「実行機能」、「長期記憶」、「空間認識」などの脳の領域に有効だというデータがある。
  • ダンスは五感のうち3つを使っている。
  • ダンスとは「自分で動き」「音楽に合わせ」「相手に合わせる」運動である。
  • 初心者ほど、ダンスの刺激は脳を活性化させる

脳の活性化とダンスの関係について解説しました。

脳のパフォーマンスをあげるために、日常にダンスをとりいれてみてはいかがでしょうか?

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80歳まで持病0を目指す「50歳からの体調改善研究所」所長です。 小さい頃は幼稚園に馴染めずに泣いてばかりいました。 小学校では九九は居残り、運動会でのかけっこはビリケツでした。 でも、中学高校と陸上部で高校は2年400m,3年200mと 連続でインターハイ出場することができました。 ところが、19歳に統合失調症にかかりました。 しかし、「一生飲んでください」といわれた向精神薬を47歳でやめました。 また国の難病指定である「原発性胆汁性胆管炎」を1年で治したこともあります。 他に、自律神経失調症、更年期障害、うつ病も克服しました。 アレルギーと副腎疲労症候群は改善中です。 愛する彼と社交ダンスを踊るのが、なによりも大好きです。